良くも悪くも中国の製造業はおそろしい
- 2024/12/3
- 春日ブログ
昨日、中国に詳しいお客様とお話をする機会があり、中国の製造業に関する興味深いお話を伺いました。特に注目したのは、中国のコピー商品についての話題です。中国の製造業は非常に高度な技術を持ち、日本国内で人気のある商品を驚くほど精巧に模倣する能力を備えているそうです。そのため、本物とほとんど区別がつかないコピー商品が市場に出回ることも少なくありません。
例えば、日本の美容業界においても偽のコピー商品が多く流通している現状があります。ネット上では、プロ仕様の商品や高品質な美容アイテムが多数販売されていますが、その中には偽物が混ざっている場合が多いのです。具体的に挙げられた例として、フィンフが取り扱う「ビーワン商品」があります。これらの商品は、メーカーが非常に厳しい基準を設けており、正規の卸先や店舗に対してネット販売を禁止しています。そのため、現在ネット上で販売されているビーワン商品は、ほとんどが偽コピー商品、または非正規ルール違反の販売である可能性が高いとのことです。
一方で、中国の製造業には「模倣」に限らず、進化や革新も見られます。たとえば、中国製の正規の化粧品が日本市場で注目され始めており、品質の良さやコストパフォーマンスが評価されています。さらに、電気自動車(EV)市場においても、中国製の車両を日本国内で目にする機会が増えてくることが予想されます。このように、中国製品が単なる「コピー品」から脱却し、正規の高品質商品として評価される動きも見逃せません。
このような現状を見ると、中国の製造業の恐るべき力を改めて実感します。それは単に模倣や量産の能力だけではなく、技術力や市場進出のスピードにおいても、他国にとって大きな脅威であると同時に、日本の製造業が刺激を受ける良いきっかけとも言えるでしょう。